すいてんの備忘録

ただのびぼうろくのようだ

桑名旅行記(大福田寺、イオンモール桑名)

オリンピックイヤー・2020年開始。

そんな2020年最初の旅行先は、三重県桑名市となった。

 

桑名は我が親友(大学生、現在は名古屋に下宿中)の地元である。

元々は桑名で初詣を済ませた後、一緒にナガシマ(スケートリンク)に行く予定だった。

が、前日ナガシマ(ジャズドリーム)入りしていた彼女の

 

「年末年始人多すぎワロタ」

 

の報告を受け、協議を重ねた結果、1日桑名観光に行くことと相成った。

なお、半分くらいは年始の人混みを嫌った私のゴリ押しである。

決して未経験のスケートで醜態を晒すのが嫌だったとかじゃないからね!

またいつか行こうね!!

 

というわけで、2020年1月4日。

思ったよりかは空いている(というか6号車以外ガラガラと言ってよい)アーバンライナーに揺られること2時間弱。

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名駅西口(wikipediaより)

およそ特急停車駅とは思えない駅舎の名駅に到着。友人と合流。

(ここは裏口!表口(東口)はもっと都会! by友人)

ちなみに私、ほかの人と観光に出かけていると写真を撮るのを忘れがちになるため、今回記事内の写真はwikipediaオンリー(パブリックドメインまたはCC表示-継承3.0ライセンスに従います)です。ごめんちゃい。

 

で、合流後は初詣先の大福田寺へ。駅から延びる舗装に味のある緩やかな坂道を登る。

 

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大福田寺本堂(wikipediaより)

「桑名の聖天さん」とも呼ばれるこのお寺、本堂と阿弥陀堂阿弥陀様は本堂にいらっしゃったので阿弥陀堂ではないと思うが)、そしてその二棟を繋ぐ渡り廊下があり、全体的にこぢんまりとしながらも立派なお寺であった。

 

で、阿弥陀堂の中に私の気を引く仏像があった。それが三面大黒天である。

(画像なし)

全国的にも珍しいこの三面大黒天、その正体はというと、圓徳院(京都市。三面大黒天が安置されてるお寺の一つ)さんのHPによると以下のようにある。

「三面大黒天(さんめんだいこくてん)」は、たいへん珍しい大黒天・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)の三天合体の尊像です。

 大黒天・毘沙門天・弁財天は、いずれも七福神の一柱である。

日本では仲良く宝船に乗っている絵をはじめとして七把一絡げに扱われるが、実際はヒンドゥー教、仏教、道教、そして神道の背景を持つ神様が入り乱れる、いわば事務所の違うアイドル同士のアイドルグループくらいカオスな集団なのである。

そんな、そもそもの出自の違う神様同士をくっつけて一つの仏像にしちゃれ!なんて発想が出てくるのは日本くらいのものであろう。そういう意味でこの仏像は日本文化を象徴する大変貴重な作品である。素直に拝んどきましょう。一尊で3尊分のご利益が期待できるから忙しい現代人にもぴったりですね。南無南無。

 

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多面多臂の神様と言えば阿修羅像もだよね(wikipediaより)

お参りも済ませ、おみくじを引き(二人揃って吉)、社務所にいたおっちゃんに干し柿を頂きその感想を伝えながら、次は歩いてイオンモール桑名に向かうことに。

 

余談。

友人に「干し柿はなぜ干したら甘くなるのか」を聞かれて答えられませんでした。

いま理由を調べましたが

・「渋柿」自体が「甘柿」(渋柿の突然変異種。秋に店頭に並ぶ、フルーツとしての柿)よりも糖度が高いのだが、タンニン(渋味の原因となる成分、甘柿にはこれがない)が含まれているため、そのまま食べると渋い。

・その渋柿を「干す(=乾燥させる)」ことによってタンニンが可溶性から不溶性に変わる(味覚は、舌が水溶液の性質によって刺激を受けることで感じられる。つまり、水に溶けない物質なら何が含まれていても味覚としては感じられない)。

・渋味がなくなる=高い糖度だけを感じられるようになる。

というメカニズムだそうです。

 

閑話休題

大福田寺を出て、目の前の坂道からイオンモール桑名まで歩く。

途中、地元民ならではのご近所話を聞きながら(土着話の大好きな私のリクエストである)、坂を超え、明らかに神社をよけて作られたY字路を左に進み、離合も大変そうな竹藪の中の道を通り抜け、ようやく視界が開けた。その目の前には見覚えのあるピンクの看板

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イオンモール桑名。今回は山から来たのでアングルは違うが。(wikipediaより)

イカル桑名イオンモール桑名。

 

1995年にマイカル桑名として開業。その後、マイカルの破綻、そしてイオンとの合併に伴い、2011年にイオンに名称変更、2015年にイオンモールとしてリニューアルされたという経歴を持つ、歴史あるショッピングモールである。

地元民の間では未だマイカルで通じるという。改名した施設が旧名称で呼ばれる話好きだからもっとしてほしい

 

私は各地のイオンモール巡りを趣味の一つとしている。

「ショッピングモールなんてどこも一緒でしょ?」とお思いの諸兄。それは違う。

テナントも、客層も、開かれているイベントもちょっとずつ違うのだ。

例えば、イオンモール桑名には、つい最近「トンデミ」という屋内アスレチック施設がオープンした。

料金表を見るとわかる通り、小学生以下の子供がいる家族に焦点を当てた施設である。

当然、その利用者層の多い地域に開店しないと採算がとれる訳がない。これだけ見ても、この地域が若い家族の多い場所だとわかるのである。

また、イオンモールは地元で活躍する団体にステージを用意してくれることが多い。私も学生時代イオン八事店さんには大変お世話になった。

催し物に出る地域色を楽しむのも、イオンモールの楽しみ方の一つである。

 

と、ここまで偉そうに語ってはいるものの、今回はジョーシンブックオフビレバン等、イオンモールならどこでも入ってるテナントを大いに楽しんだわけだが。

目的もなくモールのテナントをぶらついてひやかすのは楽しいし、それに乗ってくれる友人がいるのはもっと楽しい。本当にありがたかった。

 

その後はバスで桑名駅に戻った後、関西本線の普通電車で名古屋に。

何気にここの区間は乗ったことがなかったので、近鉄でなくこちらをチョイスしてくれた友人には感謝の極みである。

田んぼの中を進んでいたと思ったら突然単線区間に突入し、すれ違い待ちを行うという名古屋近郊のJRとは思えない路線でとても楽しかった。

 

……電車は相も変わらず313系だったが。

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313系。どうしてこうお前(JR東海)は塗装に対する多様性に根性がないんだ(wikipediaより)

以上、本年初の旅行報告書でした。今後もこんな感じで進めて参ります。よろしこ